靖國神社ヘ ミクロとマクロを繋げる作業

今日は伯父の命日。 日曜日に重なって有り難く、靖國神社へお参りに行きました。昭和19年の今日フィリピンで戦死と兵籍簿には記録があります。知ったのは4〜5年前ですが、あの時に知っておいてよかった。兵籍簿には他にも入隊した時期やどの部隊にいたか、…

洞窟の比喩

前々からこのお話は聞いてはいたのですが、詳しくは知らない。古代ギリシャの哲学者、プラトンの「国家」にあるそうですが、読んだことはありません。www.youtube.com 今日何気なくこの動画を見て、政治家だけでなく、しっかりと生きる人は覚悟を持ち続けて…

踊り場でも書いてみる 読書感想文

今とてもおもしろい本を読んでいます。ぼんやりとした不安の近代日本 ぼんやりとした不安の近代日本作者:浜崎洋介ビジネス社Amazon 文芸批評家の浜崎洋介さんの最新刊。 そして前作はこちら。小林秀雄の「人生」論 (NHK出版新書) 小林秀雄の「人生」論 (…

深い教養へ至る身体性

こういうお話がめちゃくちゃ好きです。 www.youtube.com 宗教という、たぶん多くの日本人には向き合いにくい問題について、きめ細やかな思考と多角的な観察眼を通して言語化されていることに驚くとともに、単純にすごく深い話への展開に感じ入ってました。 …

「若さは人を信頼する力」

浜崎洋介先生の出演動画からのメモ www.youtube.com 【浜崎洋介先生㉜】若者・学生との向き合い方1 社会システム 「子は親を救うために病になる」の本から子は親を救うために「心の病」になる (ちくま文庫)作者:高橋 和巳筑摩書房Amazon生命システム 心理シ…

7月8日のこと

この日は、人に会う予定がもともとありました。折しも、その日の昼間に日本中に大きな衝撃のあるニュースが流れて、なかなかピンと来ず、大したことないんじゃね?と思っていました。道中の車内で雑誌を読んでいたら、昭和初期の不況と軍隊の台頭、そして政…

「自己責任」と小泉政権

前回「自己責任論はもう止めよう」という記事を書きました。 nekorin.hatenablog.com この「自己責任」という言葉が、世の中を闊歩し始めたのはいつだろうか? 記憶では、小泉政権の当時、イラク戦争で人質となった日本人3人の事件があった2004年。 外務省…

自己責任論はもう止めよう

最近、森永康平さんが続きますが、データを分析する方は現状についてだけでなく、未来のことを予測し、そのための対策について考え、提言していくことが大切だと改めて思いました。 www.youtube.com 詳しくは動画なのですが、いまは企業や雇用の状況は改善し…

「悪魔の碾き臼」としての資本主義 

森永康平さんと浜崎洋介さんの対談動画のその2。 こちらもたいへん面白かったです。 www.youtube.com 森永康平さんが、まさかの文学少年カミングアウト。 百人一首大会出禁、国語の偏差値90超え、中学生の頃にカール・ポランニーの「大転換」を読んだなどな…

「空気拘束主義」の時代② 感想

こちらの動画、とてもインパクト強くて、ヘビロテしながら見ました。 www.youtube.com 近代以前の日本がどんな国だったか、よく知らないけど、近現代の日本は大きな軸(世間)がないがゆえに、人々は不安になり、空気を伺い、飛びついて、その中に身を浸すこ…

「空気拘束主義」の時代① メモ

森永康平さんのYouTubeチャンネルのゲストに浜崎洋介さんが登場しました。森永康平のビズアップチャンネル、28人目のゲストは文芸批評家の浜崎陽介さんです☺️ご覧いただいたうえで、拡散いただけますと幸いですチャンネル登録、高評価、コメントも宜しくお願…

ミクロとマクロ 認識を上書きする

政治経済に興味があって、その割には政治にも経済にも疎い。 政治家個人にはあまり興味ないし、政治的な駆け引きや勢力争いにも興味ない。 ただ、政治家、特に与党の国会議員は大きな影響力を持っているし、だからこそ国民のためになる、国が発展する政策を…

これがないと!なもの ”サードプレイス”

子供のころから、家と学校の生活だけだと息苦しさを感じていた。 どちらも居場所ではない!という感覚。 習い事の先生にいつもいろんな話を聞いてもらっていて、今にして思えば、それがあったからその先の日常が生きられる、という場所であり、先生との関係…

ミクロとマクロ - 人々の心が荒んでいく仕組み

長いこと社会のことも、人の心の持ちようにも関心があって、それらを語る人たちの人となりや、社会の捉え方を観察しています。観察といっても、見てるだけでメモったり記録付けてるという意味ではなく。個人的には結構大事なことだと思っていて、そういうバ…

方丈記(鴨長明)を読んでみた①

鎌倉時代初期の随筆家、歌人である鴨長明の代表作、方丈記を現代語訳付きで読んでみた。 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) 作者: 武田友宏 出版社/メーカー: 角川学芸出版 発売日: 2007/06/23 …

日本が降伏した日

「終戦の日」の前、作家の佐藤健志さんのブログを読みました。 平成最後の終戦の日、または「とにかく豊かになったのだから」を終わらせよう | 佐藤健志 official site ”Dancing Writer” 1945年8月15日は 日本と連合国の戦争が終わった日ではありませ…

八甲田山雪中行軍記念館

青森市の八甲田山雪中行軍記念館。 昭和53年に民間の有志の方により開館、平成16(2004)年に再整備され、青森市により運営されています。 訪れたのは、5月の中旬ごろ。 goo.gl http://www.moyahills.jp/koubataboen/index.html 4月1日~10月31日 9:00~18…

映画「八甲田山」

青森県に5月に行ったのが初めてだったので、訪ねる前に「八甲田山」の映画を初めて観た。(昭和52年・1977年公開)https://youtu.be/HslnP1vdWTw 明治時代、日清戦争の後、日露戦争の前に実際にあった八甲田山雪中行軍演習遭難事件(明治35・1904年)に基づ…

りんごのふるさとへ

りんごを買ったとき、心惹かれたパッケージの写真。 この岩木山を背に咲くりんごの花を見て、この場所でりんごの花を見たくなりました。 りんごの花の盛りは、弘前では桜の花が散った頃。 5月の連休の次の週末に訪ねました。 北海道新幹線で北へ。盛岡を過…

陸軍那須野飛行場跡へ

昨日の記事で、那須野陸軍飛行場格納庫跡が先月解体された、という記事を紹介しました。 nekorin.hatenablog.com 昨年、ここを訪ねたので、その時の記録を記します。戦死した伯父の戦歴にここにいた記録があり、しかも内地にいたのはここだけのようなので、…

那須野陸軍飛行場格納庫跡解体

この記事を見つけて、衝撃を受けた。「「那須野飛行場格納庫跡」解体へ 那須塩原」そして悲しくなった。this.kiji.is 気付いたのは今日で、この記事は半月ほど前、1月13日付。もう解体されて、今は跡形もないことになる。こうして戦跡が消えていく。その記念…

近代日本の軍楽隊誕生

明治2年9月、薩摩藩士の中から選ばれた30名の若者が鹿児島からイギリス船に乗って神奈川港に上陸、横浜本牧の妙香寺に寄宿した。薩摩藩軍楽伝習生たちである。薩摩藩は諸藩に先駆けて軍楽隊を組織したのである。(薩摩バンド)軍楽隊といっても肝心の楽器…

ペリー来航と軍楽隊

ペリーの最初の日本訪問中、何度か西洋音楽が演奏される機会があった。1853年7月10日の日曜日、サスケハナ号では安息日の礼拝が執り行われ、聖書の朗読と祈祷が捧げられた。また、フルバンドの伴奏で300人の水夫がアイザック・ワッツの"Old Hundredth"を演奏…

日本の伝統音楽小史(5)歌舞伎・長唄・箏と尺八・和洋における声と楽器

【日本の音楽⑪】歌舞伎 江戸の町は新興都市であったが、江戸城周辺に全国の300近い大名が居を構え、幕府直参の旗本や御家人を含めた武士の数は50万人になったといわれている。侍たちの生活を支えるため、さらに商人や職人が全国から集まり、江戸の人口は120…

日本の伝統音楽小史(4)能・三味線・人形浄瑠璃・義太夫節

【日本の音楽⑧】能 伝来音楽の散楽・猿楽が「猿楽能」へ発展し、郷土芸能の「田楽」が「田楽能」へ発展して、さらに「田楽能」に発展して、さらにその二つから「能」が形成されたのである。(「三つの君が代」) 三つの君が代―日本人の音と心の深層 作者: 内…

日本の伝統音楽小史(3)平曲・猿楽・田楽

【日本の音楽⑤】平曲 鎌倉時代、新たな権力を獲得した武士、民衆を味方にした僧侶、伝統の上にわずかに力を残した貴族の三者によって歴史の歯車が回された。そのような時代に、権力闘争と無上の世相を描写した軍記物語が現れ、中でも「平家物語」が人々に強…

日本の伝統音楽小史(2)伎楽・雅楽・声明・今様

【日本の音楽①】伎楽(きがく) 一番古い記録では5世紀に大陸から伝来したそうです。またそれとは別に、「伎楽」という仮面音楽舞踏劇も伝わり、呉舞ともいわれ、長江下流の呉(中国長江下流域)から伝わったとされ、今も毎年薬師寺で伎楽の奉納が行われてい…

日本の伝統音楽小史(1)

海外の伝統音楽を聴いていると、現代ポップスに通じる連綿とした繋がりを多少なりとも感じるけれど、日本の伝統音楽って何かと考えると、明らかに西洋音楽とは音階が違っている、民謡や演歌や浪曲の節回しのようなイメージで、現代のいわゆるJ-Popからはかな…

護国神社へ

8月15日は「終戦の日」として、靖国神社へ参拝する人が多いけれど、ここ数年の靖国神社は、英霊に感謝し、慰霊し、顕彰する気持ちを捧げるのを忘れたかのような、騒々しさ、愛国イベント会場然とした場所に感じられ、足が遠のいていました。 各地には護国神…

みたままつり

靖國神社のみたままつりへ行ってきました。 家にご案内の郵便は来ていたのですが、数年前に行ったときのもはや何の行事なのか分らないほどの人ごみに行くのに躊躇していたのですが、お誘いをいただいたこともあり行ってきたのですが、行ってよかったの一言。…