映画「八甲田山」

青森県に5月に行ったのが初めてだったので、訪ねる前に「八甲田山」の映画を初めて観た。(昭和52年・1977年公開)


明治時代、日清戦争の後、日露戦争の前に実際にあった八甲田山雪中行軍演習遭難事件(明治35・1904年)に基づいている。

弘前と青森の陸軍部隊の中隊長が出発前に語り合う場面がある。
「人は育った風土を忘れられない、その風土から受けたものは大きく、他の土地に行ってもなかなかその土地の者のようには歌う(振舞う)ことができない」
「行軍で一番辛い時は、故郷の秋田で見た山や花、遠足で見た海の風景が目に浮かぶ」
と青森の連隊長が言う。

過酷な雪山の灰色の場面が続く中、時折、色鮮やかなリンゴ畑、花が咲く草原や夏山、ねぶたの山車が練り歩く景色が差し込む。
それがとても印象に残るけれど、多くの隊員が過酷な中で次々に斃れていく。

情緒的に観てしまいがちだけど、陳腐で安い情緒はいらない。


映画八甲田山予告編

青森を訪ねたら、この八甲田山雪中行軍のゆかりの場所を訪ねようと思った。 

 

この映画の脚本を手掛けた橋本忍さんがつい最近亡くなった。(2018(平成30)年7月19日)
3年という年月をかけて作り上げた映画「八甲田山」。ロケ地もまさにその八甲田山

その壮絶な映像とストーリーから橋本さんやスタッフ、出演した役者たちの並々ならぬ思いを感じた。

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