7月8日のこと

この日は、人に会う予定がもともとありました。

折しも、その日の昼間に日本中に大きな衝撃のあるニュースが流れて、なかなかピンと来ず、大したことないんじゃね?と思っていました。

道中の車内で雑誌を読んでいたら、昭和初期の不況と軍隊の台頭、そして政府の要人の暗殺が続いたことなどがたまたまテーマだったこともあり、心のムードはそちらへ引っ張られているのを感じていました。

こんな時はあまりそういう情報に触れると心身に来ます、というのも聞いてた。

だけど無関心ではいられなくて、でも情報を探っても仕方ないと思いながら、好きな音楽を聴いてたけど、それもこの大きな出来事と重なるようにしか聴こえませんでした。
それだけ大きな波の中にいるんだという実感。

夜会った人たちからその話題を聞くと、大きな悲しみの中に動揺していることを感じつつも、だんだん落ち着いて来るのを感じました。

これは大きな流れの中にあることで、一つの節目かもしれなくて、この先へ続いていく道標を付けることができるきっかけになる。

会った人たちの中には、初めて会う若い人たちが何人かいて、彼らの存在感が力強く感じられました。
ただそこにいるだけで、その存在感ってフレッシュで光っててエネルギーがある。

混沌としたものを抱えながら、それでも挑み続ける、ガチな人を間近に見て、古都の街で夜を過ごしました。

何か力になることをしたい、と思っている。
一つだけ、自己満足かもしれないけど、すぐできることはある。