深い教養へ至る身体性

こういうお話がめちゃくちゃ好きです。


www.youtube.com

宗教という、たぶん多くの日本人には向き合いにくい問題について、きめ細やかな思考と多角的な観察眼を通して言語化されていることに驚くとともに、単純にすごく深い話への展開に感じ入ってました。
 
こういうお話をしたり、聞いて深い理解をするには、知識以上に教養が求められるなと思う。
教養だけでなく、常識的なバランス、そういったもがの話者の中にあるのを感じます。
 
藤井先生もそうですが、西部邁先生からの表現者の先生方には、古典などを紐解いたお話しがしばしば登場して、読書が苦手な私には先生方のお話しからその断片を聞いて知るのみです。
 
この動画の中では、具体的な古典や思想家の名前や言葉を引いてはいないのですが、お話しの中にそれが裏打ちされているように感じます。
しかも、(ラジオ番組のリスナーが視聴者の多くであることからも)そういうことを知らない人であっても、理解できるような話をしているように感じます。
難しい古典とがっぷり四つで読むことをずっと避けてますが、古典を読み、理解することは社会だけでなく人間を考え、その理の重要さを血肉にすることがより善く生きる根っこにあると感じます。
やっぱり古典に触れて我がこととして理解することはとっても大切なんだな。
 
頭が優秀なだけでは足りなくて、身体の感覚、深いところで理解しているイメージ。
そのことと今も勉強している東洋思想(自然思想)との繋がりを感じ取れたら、個人的にはめちゃくちゃ幸せです。
 
ニュース解説の小ネタではない深いお話です。